○こだわったところ
しっとり、ふんわり、口溶け
試作を繰り返していたら、
いろんなことが気になりはじめた
ロールケーキでした。
毎回、確実に同じように作るためには
細かい手順を踏むと安心なのですが、
作り方がややこしくなってしまっては
お家で作るハードルが上がってしまう…
でも、手順を省いて
お家で作るときに失敗させてしまっては
申し訳ない…
ということをぐるぐる考えながら
レシピを作りました。
そんな悩みながらのロールケーキでしたが
2年経った今でも、
「作りました!」と
美味しそうなロールケーキの写真つきの
メッセージをいただくことがあります。
ロールケーキのレッスンをして
よかったなと思う瞬間です。
そうそう、ロールケーキの生クリームが
ゆるくて巻きにくいという
お悩みメッセージを
いただくことがたびたびありました。
お話しを聞いていると、
これが原因かなと思うことがいくつか
ありましたので、
私なりのアドバイスを3つ書いておきます。
○生クリームを泡立てるときに氷水にはつけなくて大丈夫です。
生クリームは、冷やしすぎると固く立ちにくくなります。冷蔵庫から出したての生クリームをハンドミキサーで立てるなら、時間もかからないので氷水につけなくても大丈夫、問題ありません。
○生クリームの種類は「クリーム」で、脂肪分は40%以上を使うのがおすすめです。
スーパーで手に入りやすい生クリームは「乳等を主要原料とする食品」のものが多いです。泡立ててもなかなか固くならないことがあります。生クリームのパッケージに記載の種類別が「クリーム」となっているものが作りやすいです。
それから、脂肪分が低いとロールケーキの形を保持できるくらいの固い生クリームを作るのがなかなか難しいです。私のレシピのロールケーキ では脂肪分40%は欲しいところです。
脂肪分47%や48%の生クリームのこってり感が気になる場合は、牛乳を生クリームの10%ほど加えて立てるとちょうどよくなります。
○生クリームの固さの最終調整は、スポンジの上でやると上手くいきます。
生クリームは、ヘラでさわればさわるほど固くなる性質があります。
巻くにはゆるいかな?と思うくらいの固さの生クリームをスポンジに塗りはじめ、全体に塗り広げた後もヘラで生クリームをさわり続けます。次第に固くなってきますので、「よし、巻ける!」と思う固さになったら巻くというわけです。
最初のうちは、生クリームはちょっと固めで巻くと巻きやすいですよ。